introduction

SGCraftsが現在のサービス展開の形となった経緯は、非常に稀有なケースかと思います。
振り返ると当時としてはかなり先鋭的で楽器をロジック目線で捉え、無駄な機能は省き本体の”バランス”と”鳴り”を素直にアウトプットする事を理想としたファンクショナブルな楽器を目指したものであり、音楽コンテンツを制作する側の立場から見た目線で形作られた楽器作りがベーシックな土台となっています。

Why we start SGCrafts ?

90年代半ばミュージックインダストリーが隆盛の時期に、一人の多忙な音楽プロデューサーによって原型が形づくられた。言わずと知れた名プロデューサー佐久間正英氏である。

70年代後期に国内で初のオリジナル楽曲でのデビュー。(当時ロックバンドでオリジナル曲でデビューできるバンドはありませんでした)。

80年初頭にはニューヨークに活動拠点を移し、当時のNYでのニューウェイブカルチャーの最先端で活躍し、全米でもレコード契約、デビューを果たす。バハマのスタジオではたまたまスタジオが一緒だったエリック・クラプトンのストラト、通称”ブラッキー”を手にし衝撃を覚えたという。

80年中期に帰国後は、当時国内でもアイドル文化やミュージックインダストリーが徐々に拡大し始め、多くのアイドル楽曲アレンジ、映像音楽を手がけ、midiによるサウンドクリエイトもいち早く取り入れ国内メーカーのシンセサイザー開発にも関わる。
時期を同じく伝説的ロックバンド、Boowyのプロデュースを開始。ベルリンの壁崩壊前のドイツにてレコーディングを行う。

そのベルリン、ハンザスタジオにて長きに渡りプロデュースパートナーとなるマイケル・ツィマリングと出会い、ストリートスライダース、ブルーハーツ、GLAYJudy&Mary等、両氏が手がけたアーティストの名をあげればキリがありませんが90年代ミュージックインダストリー絶盛期にプロデュースワークの推進役を担う。

2000年頃から私(SGCarfts中田)は佐久間氏のアシスタントして、レコーディング業務にも従事し、両氏と共に長い時間を過ごしていたわけですが、その仕事の仕方を見ているとスキルや才能という部分よりも、関係する要素を最適解する。という事が印象に残っています。
例えば、ギターならネックを真っ直ぐにする、オクターブを合わせる。機材面なら真空管のバイアスを合わせる。など、調整カスタマイズして最適解を出し、適材適所に使い分ける。という事です。

当時は、デザインやテクノロジーを駆使した製品もたくさんありましたが、根本的に安定してプロの現場で使えるクオリティのギター、ベースは一部の高額プロダクツや状態の優れている僅かなヴィンテージしかありませんでした。

使える定義とは?

  1. 1,ネックポジションのどこを弾いてもピッチのズレが適正範囲に収まっている事。
  2. 2,ネックの状態が真っ直ぐ調整できる精度のもの
  3. 3,弦の振動をスポイルせず、素直に響く事

電気系のパーツはここでは省きますが、基本として押さえておきたい要素は上記の3項目になります。なぜならベーシックな条件さえ整っていればカスタマイズや、アレンジが広範囲に可能な上、可能な限りの弾きやすいセッティングが可能だからです。

勿論クオリティの定義は千差万別である事は承知しておりますが、今のデジタル環境の多彩な音処理技術を見ると、正しい方向性の定義であったと思うし、今後も益々重要な要素であることに間違いはなさそうです。

実験と検証

さて、試作第一号を作り早速現場でテスト。それはかつて経験のない、素直でしっかりと全体のレンジがバランスよく響く音。安定したピッチ。弾きやすく無駄な力を必要としないネック。

結果としてはとても良好で、現場で活躍するクリエイターのニーズも早期に広まり、さらに詳しい説明は不要ですが当時から愛用頂いているGLAYJudy & Mary などの活躍などをご覧いただければ明らかだと思います。
わかりやすい例をあげると、商業的に成功を納めたアーティストなどは特に1回のステージ時間も長く、ツアーも長期なため安定したコンディションや、弾きやすい楽器が必須なことは説明の必要もないかと思います。

また、コンテンツ制作の視点から見ても、元Judy & Mary TAKUYA氏のトリッキーで、スポーティなギタープレイを見てもお分かりなように、それまでに概念が無かったようなプレイもpopミュージックとして成立するんだなと気づかされました。( 端的にドレミファソラシドだけでなく、アウトトーン、ゴーストノートの調和が優れている)。

この調和というワードは、現在のシーケンス楽曲、多様な楽器とのミックスが益々リッチなサウンドに進化していくので、先に述べた通りの3要素(使える定義とは?)α は益々必要になると思います。

会社設立

それまで、一部のミュージシャンにしか出回っていませんでしたが、多くのミュージシャンによるテストの結果と、誰もが適正価格で手に入れることが出来る現場クオリティの楽器の提供、普及、使命、命題の元に、当時では珍しかったインターネットを通しての販売業務をスタート。

2000年代

2000年代初頭はまだまだインターネットでの商品購入という普及が進んでおらず、一部の楽器店からの依頼が多かったのです。
レコーディング制作業務と並行して運営していたので、ネットからの一般のお問い合わせも無かったこともあり、B to Bを着々とこなしていました。

ところが後から気がついたのですが、実は当時最初に契約したサーバーの設定に不備があり、新規サーバーへの移行時に大量のお問い合わせメールが溜まっている事に気がつきました。(当時の皆さま、その節は大変失礼しました。)

頂いたメールに1件1件、丁寧に返信させて頂いている際に検証した事ですが、全国各地からお問い合わせを頂いている事に気がつき、2005年頃には一気にwebからの注文がメインになりました。

製作者と話せる利点

当社が主な窓口としているwebですが、当時から対応して気づいたことは、

  1. アーティストモデルに関して、詳細情報をお伝えできる
  2. スペックによる違い(音、重量、価格)などを正確に説明できる。
  3. 現場での既成事実をお伝えできる(レアケースを含む)
  4. アフターケアで長期的関係を築け、責任を持った対応ができる。

という上記の項目が容易で、消費者保護観点からも安心度が高いと思います。何かのトラブル、当社の不正などがあった場合には直接の対応と、お話を伺うことができます。
事実、当社の関わりのない第三者取引でのケースでは過去に問題もありました。これらの事実

という観点からwebで直接対応させて頂くことが、もっとも適切な対応なのかなと考えています。

代表権の移行

色々な経緯を踏まえ、運営システムから、アーティストリレーションのやりとりの全てを現代表の中田がコントロールして数年が経過しましたので、運営代表が移りました。ミュージックコンテンツも時代によって様々な変化を遂げ、次世代のアーティストの台頭も益々エキサイトしています。

その中でも、SPYAIRMOMIKEN氏との出会いは、個人的な楽器を観点を更なる高みへと引き上げてくれました。アクティブが主流の5弦ベースに於いて、5弦のパッシブベースの製作を通し、改めて木材の知識を見つめ直し、さらなる拡張性を感じております。

最近では、アジア諸国の水準が勢いのある成長過程であり、大変有難い事にお問い合わせも年々増えていくようになっています。

全ては繋がる?

個人的なキャリアからの雑感になりますが、

  1. 1,アシスタントして機材、ツールの大事さ、ハードワークを経験をさせて頂いた。(今でいうブラック?なのかもw)
  2. 2,当時から海外のクリエイターとの作業だったので、英語に触れていた。( マスターできなければ、クビの2文字。。)
  3. 3,次世代のクリエイターとのコラボレーション
  4. 4,海外からのお問い合わせも英語で対応
  5. 5,紆余曲折な経験
  6. 6,自己解決能力の向上と責任を持つという事

という風に、キャリア形成など考える時間の余裕もなくコツコツとハードワークに没頭し、独学での英語の勉強、機材の勉強も若干できた20台前半、運営権の移行に伴い、多少なりともファイナンスや人間関係、新しい知識やスキル向上をようやく考え出した20代後半。

大きな存在だったかつての代表の逝去と徐々に窓口が広がりつつある海外展開と、更に国別の商習慣や新しい文化などから、まだまだ多くの事を学べるなと感謝の気持ちを忘れずさらなる発展をめざし、私個人としてもこれまでに経験してきた知識、考え方など一人でも多くの方にお伝えし、提供してていければと思います。

SGCrafts 代表 :中田隆士

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